日越の架け橋となった元不良少年の物語り
この物語りは28歳の落ちこぼれの日本人が、32歳でハノイ大学を卒業して、日本最大のベトナム語教室VVレッスンをつくり日越の架け橋になった物語りである。
落ちこぼれと言えば、ハノイ大学入学時のベト卍に相応しい言葉である。
小学校、中学校には通わず、高校にも入学できなかった。
学校に行かないどころか、非行に走り何度も警察に捕まり、家庭裁判所に呼ばれたりと、勉強や読書もしたことのない学生時代であった。
10年遅れで大学に入学
28歳になったベト卍は人生に絶望していた。
学歴も能力もないため、まともな職に就くことも出来ない。
周囲の同世代と自分を比較したとき、お金も職歴も能力も持たない自分が惨めにしか見えなかった。
それは28歳でハノイ大学に入学してからも同じであった。
ベトナムで働く28歳の日本人達は全員が会社員、でもベト卍はただの大学1年生。
この痛々しい状況がわからなければ、ベト卍の歴史は理解できないであろう。
本当に滑稽な物語りである
5年前のベト卍のハノイ大学入学を思い起こすと、まことに滑稽である。
学校生活を知らない人間が28歳から大卒を取ろうとした。
しかも海外・ベトナムのハノイ大学でだ。
貯金は200万円程度で片道燃料の資金もない、当然ながら生計が成り立つはずが無い。
が、ともかくも大卒を取るというのは、人生を変えるための大目的であったし、ベト卍の「少年のような希望」であった。
ベトナムでどのように振る舞ったのか?
ハノイ大学に4年間通うには約400万円は必要である。
そのため、たった200万円の資金で学費や家賃、生活費を支払い、4年間も大学に通うのはほぼ不可能であった。
しかしベト卍は、ハノイ大学入学にあたって、卒業は不可能と思われた現実を覆す作戦を立て、それを実行したのだ。
作戦は【大学生をしながら会社をつくる】
大学生と社長の二刀流
繰り返しになるが、この物語は実に滑稽な実話である。
学校生活を知らない28歳の男が大学生となり、社会経験も何もない人間が29歳で会社をつくり、32歳でハノイ大学を卒業するという奇跡を遂げたのだ。
28歳まで何も持たなかった落ちこぼれの人間が、大学に入学して、会社をつくり、大卒と3年以上の職務経歴書を手にした。
現在のベト卍は日本最大のオンラインベトナム語教室の社長をしながら、様々な活動を行っている。